喫煙室・タバコの臭い消臭剤を比較

最も手軽に消臭出来る手段として「消臭スプレー」があります。

 

安価に入手出来てそこそこの効果が期待出来る家庭用から高額で取り扱いにも注意が必要ながらも高い効果が期待出来るプロ用のものまで多数発売されています。

 

ホテルなどで利用するならプロ用という事になりそうですが、高額となる分、色々購入して試す事が出来ません。

 

タバコの臭いに効く消臭剤比較

商品名 イメージ 備考 内容量 価格 単価
ミラクリーン500 ミラクリーン500 イオンを含む無機金属塩と酸となるグリコールアミン長鎖化合物を主成分。高い消臭効果が期待出来る。 500ml 4900円 9.8
タバコブライトン業務用 タバコブライトン業務用 グラフト重合高分子化合物が酢酸やアンモニア、アセトアルデヒドに吸着し消臭効果が期待 300ml 2475円 8.3
カーメイト業務用スチーム消臭剤 カーメイト業務用スチーム消臭剤 自動車用の消臭剤ですが、本品に含まれている成分(安定化二酸化塩素)は病院やレストランなどでも使われている 1個 1,207円 1207
グッドセンス タバコ専用消臭 グッドセンス タバコ専用消臭 詳しい成分は不明、弱酸性の為、安心安全に利用出来る(日本製) 5? 7718円 1.5
グラフトナンバ―3(タバコ用) グラフトナンバ―3(タバコ用) 商品は国際特許技術の「グラフト重合分子吸着剤」を活用した消臭剤 300ml 2750円 9.2
フラングラス 衣類の消臭ミスト 350mL フラングラス 衣類の消臭ミスト 絹、レーヨン、革、毛皮、人口皮革、和製品には使用不可 350ml 3,270円 9.3
次亜塩素酸水 ノロキラーS 次亜塩素酸水 ノロキラーS ノロウィルスに効果がありそうな名前ですが「雑貨」と販売されている商品なので効果の程は? 400ml 497円 1.2
次亜塩素酸 @クリア500 次亜塩素酸 @クリア500 500ppmを誇る次亜塩素酸水。 2000ml 2,430円 1.2

 

そこでこのページではタバコの臭いに効果があると謳われている消臭剤を数品を比較してみたいと思います。

 

ミラクリーン500ml

ミラクリーン500ml

平成6年に発売されたロングセラー消臭スプレーです。

 

家庭用に比べてなんと60倍もの消臭効果があると言われています。

 

イオンを含む無機金属塩と酸となるグリコールアミン長鎖化合物を主成分と使っており、高い消臭効果が期待出来るそうです。

 

そのくせ人体にも「無害」な為、特別な知識が不要なのでどのスタッフでも気軽に使用する事が出来ます。

 

ただし、布以外の場所に付着すると白くなってしまう為、スグに拭き取らなければいけませんが。

 

1度スプレーすれば2?3週間効果が持続し、手軽な事も魅力の1つ。

 

デメリットはその価格の高さ。

 

なんと500mlのスプレーボトルで4900円もします。

 

タバコブライトン業務用

タバコブライトン

 

こちらの商品は商品名に「タバコ」が入っている事からもお分かりの通り、タバコ臭の消臭だけに主眼を置いた消臭スプレーとなります。

 

成分に含まれている「グラフト重合高分子化合物」がタバコ臭の原因菌でもある酢酸やアンモニア、アセトアルデヒドに吸着し強力な消臭効果が期待出来ます。

 

更に部屋の壁やカーテンのスプレーする事で、ホルムアルデヒドの揮発を抑制し、タバコの臭いの吸着を防止する効果も期待出来ます。

 

ただし、実際に使った感じでは軽微な臭いには効果があるものの、頑固なタバコ臭には効果薄でした。

 

口コミでも同様な内容の書き込みが目立っていました。

 

少しの臭いなら取れるのかもしれませんが、残念ながら頑固なタバコの臭いは取れませんでした

 

(楽天市場)

 

価格は300?のスプレーボトルで2475円。ミラクリーンのほぼ半額ですが、効果の方も半減となりそうです?

 

カーメイト業務用スチーム消臭剤

 

1966年設立、東京豊島区に本社を置くカー用品などを製造販売しているカーメイトから発売されている消臭剤がこちら。

 

カーメイトなので当然自動車用の消臭剤ですが、本品に含まれている成分(安定化二酸化塩素)は病院やレストランなどでも使われている本格的なもの。

 

自動車の脱臭以外でも住宅の部屋などでも効果があると言われています。

 

使用方法はスプレーではなく「置型」となり、ボタンを押してスチームを噴霧、10分程放置した後に窓を開けて数分間換気すれば完了です。

 

スチーム噴霧中にエアコンを作動しておけば、エアコン内部の菌やウィルス除去にも効果があるとされています。

 

手間はかかるものの「車用」としては確かな効果が実感出来ると人気を集めているものの、車よりも遥かに広い部屋で使うとなると複数が必要となってしまい、コスパ的には微妙と言わざるを得ません(1個1,207円)。

 

グッドセンス タバコ専用消臭5リットル

 

業務用洗剤を製造、輸入販売などを手掛けている「CxS (シーバイエス)」が販売しているタバコ臭を消す事を目的とした消臭剤です。

 

詳しい成分は不明ですが、弱酸性の為安心安全に利用出来ます(日本製です)。

 

ただしこちら、「ホワイトリネン」の香りがあり消臭した後にほのかに良い匂いが漂ってしまいます。

 

不特定多数の人が利用する宿泊施設にはその点がデメリットとして出てしまうかもしれません。

 

使用方法はスプレイヤーで噴霧したり、ウエスにぬらして対象面を拭くだけなので簡単です。

 

(料金)5リッター7718円

 

グラフトナンバ―3(タバコ用)300ml

 

リファレンスが製造販売しているタバコ臭専用の消臭剤です。

 

こちらの商品は国際特許技術の「グラフト重合分子吸着剤」を活用した消臭剤で、臭いの原因物質へ素早く吸着し、その臭いを再放出しない構造が特徴です。

 

また銀イオンと銅イオンを配合しており、雑菌の繁殖を防ぐ事で清潔に保つ事に期待が持てます。

 

価格は300mlのスプレーボトルで2750円とかなり高価です。

 

プロユースではなく、一般家庭用向けと考えると強気の価格設定ですね。

 

ただし実際の効果は価格ほどではなく、タバコの臭いが強い場合は効果が感じられません。

 

それとこの製品自体にも香りが入っており、消臭後にそちらのニオイが気になりました(お値段がそこそこしたので、期待して購入しましたが、やはりタバコの臭いはすごいです。本品自体の香り(臭い)も微妙で正直がっかりです。アマゾン口コミ)。

 

一般家庭用ならまだしも、業務用として採用するにはかなりリスキーではないかと思われます。

 

フラングラス 衣類の消臭ミスト 350mL

 

所謂ファブリーズなどと同じ消臭ミストです。

 

ただし、お値段は3倍以上しますが(1本3,270円 )。

 

商品名にも書かれている通り、主な対象は「衣類」になります。

 

ただし、どんな素材に使える訳ではなく、絹、レーヨン、革、毛皮、人口皮革、和製品には使用不可。

 

タバコ臭がする衣類には効果があるかもしれませんが、こちらの製品にも香り成分(ロマンティックシャボン)が入っており、かなり強く匂います。

 

ホテルでの利用は常備用としても止めておいた方が良いでしょう。

 

次亜塩素酸水 ノロキラーS

 

インターコスメ鰍ゥら発売されている消臭・除菌剤です。

 

次亜塩素酸ナトリウムと水を原料とし、次亜塩素酸水発生機でナトリウムを取り去った「次亜塩素酸水」で、pHは6.0〜6.5に調整されているので赤ちゃんやペットがいる自宅でも使用可能です。

 

(漂白系の次亜塩素酸ナトリウムではありません)

 

次亜塩素酸ナトリウムではなく次亜塩素酸で販売している理由は保存できる期間です。

 

次亜塩素酸ナトリウムは紫外線に弱く活性が長続きしないのです。

 

次亜塩素酸は水溶液にすることで1ケ月から2ヶ月ほど保存できるのです。

 

次亜塩素酸ナトリウムを商品化するのは難しいのですね。次亜塩素酸ナトリウム生成機を売るのであれば話は別ですが。

 

因みに希釈度は200ppmですが、商品自体にその記載は一切ありません。

 

それと商品名から「ノロウィルス」に効果がありそうな雰囲気ですが、単純に「雑貨」と販売されている商品なので効果はないと思って良いです。

 

200ppmの次亜塩素酸水であるなら、500ppmとして売られている次亜塩素酸(キッチンハイター)を2倍程度に希釈すればほぼ同様のモノが完成します。

 

しかもノロウイルスにも遥かに効果があるでしょう。

 

開封状態で3ヶ月しか持たず(6ヶ月と書かれているが次亜塩素酸は3ヶ月が限界)、高温や日光に弱いなど保存に難ありなどデメリットも多く、しかも代用品で対応出来る事から積極的に入手が必要な商品でもないでしょう。

 

400mlで\497です。

 

次亜塩素酸 @クリア500

 

先程のノロキラーと比べより高い濃度の500ppmを誇る次亜塩素酸水の「次亜塩素酸 @クリア500」。

 

アマゾンでは2000ml 2本セットがわずか1,800円と非常に安価な金額で売られています。

 

内容的にはキッチンハイターですが、ハイターよりも遥かに多い量が安価に入手出来るとあってリピーターも多いです。

 

漂白剤と違って毒性も低いため、ペットがいる部屋でも臆せず使う事が出来ますが、原液が服に付くと褪色するので要注意です。

 

 

ホテルの客室20部屋を毎日掃除する場合のコスト

ホテルの「商品」でもある客室を清掃してキレイに保つ事は当たり前と言えますが、1部屋当たりの清掃費を考えておかないと経費が積み重なり経営を圧迫してしまいます。

 

ホテル20部屋分を毎日掃除した場合のコストを考えてみると、リネン一式・ルームアメニティー・洗剤・水道費・電気代・人件費などを含めるとだいたい1,000円程度かかると言われています。

 

どのホテルでも経費を抑える為にあの手この手を使って対策を行っています。

 

消臭用スプレーでも然りでして、少しでも安くて効果の高い製品を求めているものなのです。

 

今回ご紹介した消臭スプレーの中でも最も長い期間効果が持続するのは「ミラクリーン」です。

 

ただしわずか500mlしか入っていないのに4950円は余りに高額過ぎます。ホテルでの使用でわずか1プッシュで済むはずはなく、少なくとも1部屋10プッシュ位は使用するハズです。

 

それで計算をしてみると、1プッシュ3ml×10=30ml。30ml×20部屋=600mlとなり、つまり1日で1本全て消費してしまう計算になります。

 

1日1本毎日消費して30日間使用するとなると、合計金額は15万円弱となってしまい、とてもホテル清掃で使える商品ではない事がお分かり頂けたかと思います。

 

他の消臭スプレも1日で全て使い切ってしまいますが、唯一例外は5リットルもあるグッドセンスです。

 

ただしこちらは微香性の為、万人向けとは言えません。

 

コスパ的には「次亜塩素酸@クリア500」が最も高いと言えそうですが、長時間の保存に向かない事や、対象物が汚れていると十分な効果が発揮出来ないなどのデメリットもあります。

 

先程触れたオゾンクラスター1400では最大1ppm前後のオゾン水の生成されます。

 

オゾン消臭をしつつ、オゾン水を生成してペットボトルに詰めると別の場所での消臭にも利用出来ます。

 

塩素系薬剤とは違って発ガン性物質のトリハロメタンも出ず、安全で低いランニングコストで利用出来ます(24万円。毎日利用しても電気代しか掛からず、6年使ったとしてもわずか2ヶ月足らずでペイ出来る計算です)。

 

 

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